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転職先が決まったら、次に待っているのが履歴書の準備です。なかでも志望動機は、「何を書けばいいのかわからない」「ありきたりな内容になってしまう」と悩みやすい項目ではないでしょうか。この記事では、歯科衛生士の履歴書の基本の書き方と、採用担当者に伝わる志望動機のつくり方を、例文つきで解説します。
採用担当者は、履歴書から「どんな人なのか」「うちの医院に合いそうか」を読み取ろうとしています。経歴やスキルはもちろんですが、それと同じくらい見られているのが、丁寧に書かれているかどうかです。
誤字脱字が多い、空欄が目立つ、写真の印象が暗いといった履歴書は内容以前の部分でマイナスの印象につながってしまいます。歯科衛生士は患者さまと接する仕事だからこそ、「丁寧さ」や「きちんと感」が履歴書からも判断されていると考えておきましょう。
逆に言えば、基本を押さえて丁寧に仕上げるだけで、他の応募者と差がつきます。特別な経歴は必要ありません。
まずは、迷いやすい項目ごとに書き方のポイントを整理します。
学歴は高校卒業から書くのが一般的です。歯科衛生士の養成学校は、学校名・学科名まで正式名称で記載しましょう。
職歴は、勤務した歯科医院名を省略せずに書き、「入職」「退職」まで記載します。医院名だけでは仕事内容が伝わりにくい場合は、「歯科衛生士として予防処置・診療補助を担当」のように簡単に添えると、経験がイメージしやすくなります。
転職回数が多い場合でも、職歴を省略したりごまかしたりするのは避けましょう。入職後に発覚するとトラブルのもとになります。
歯科衛生士免許は必ず正式名称で記載します。「歯科衛生士免許 取得」と書き、取得年月も忘れずに入れましょう。
そのほか、ホワイトニングコーディネーターや認定歯科衛生士などの資格があればあわせて記載します。勉強中の資格がある場合は「〇〇資格取得に向けて勉強中」と書いてもかまいません。向上心のアピールになります。
本人希望欄は、基本的に「貴院の規定に従います」と記載すればOKです。
ただし、子育て中で勤務時間に制約があるなど、働くうえで欠かせない条件がある場合は、この欄で簡潔に伝えておきましょう。面接や入職後に伝えるよりも、お互いにミスマッチを防げます。給与や休日の希望をあれこれ書き連ねるのは、条件重視の印象になるため避けたほうが無難です。
志望動機で最も多い失敗は、「歯科衛生士という仕事への思い」だけで終わってしまい、「なぜこの医院なのか」が書かれていないパターンです。どの医院にも出せる志望動機は、採用担当者の心に残りません。次の3ステップで組み立てると、応募先に響く志望動機になります。
まずは応募先のホームページや求人情報を確認し、その医院の特徴をつかみましょう。予防歯科に力を入れている、小児患者が多い、教育体制が整っているなど、医院ごとに必ず「ウリ」があります。
そのなかから、自分が共感できるポイント、魅力を感じたポイントを見つけることが出発点です。
次に、見つけたポイントと自分の経験を結びつけます。たとえば予防歯科に力を入れている医院なら、「前職でメインテナンス業務を担当し、予防の大切さを実感した」という経験がつながります。
経験が浅い場合は、実習で感じたことや、自分の性格・強みと結びつけてもかまいません。「医院の特徴×自分の経験」の組み合わせが、その人にしか書けない志望動機をつくります。
最後に、「入職したらどう貢献したいか」「どんな歯科衛生士を目指したいか」を添えます。「認定資格の取得を目指したい」「患者さまに長く通っていただける関係を築きたい」など、前向きな一文で締めることで、働く姿をイメージしてもらいやすくなります。
ここからは、状況別の例文を紹介します。そのまま使うのではなく、自分の経験に置き換えて活用してください。
「前職では一般歯科で5年間勤務し、診療補助からメインテナンスまで幅広く担当してまいりました。患者さまと長く関わるなかで予防処置の重要性を実感し、予防歯科に力を入れている貴院で、これまでの経験を活かしながら専門性を高めたいと考え志望いたしました。将来的には担当衛生士として、患者さま一人ひとりに寄り添ったケアを提供していきたいです。」
「出産・育児のため5年間現場を離れておりましたが、子育てが落ち着き、歯科衛生士として再び働きたいという思いが強くなりました。復職支援や研修制度が整っている貴院でなら、ブランクを埋めながら着実に業務に慣れていけると考え志望いたしました。ブランク期間中もセミナー受講で知識の更新を続けており、一日も早く貴院に貢献できるよう努めてまいります。」
「新卒で入職した医院では診療補助を中心に経験を積みましたが、より幅広い症例に携わり歯科衛生士として成長したいと考えるようになりました。症例数が多く、教育体制が整っている貴院で、基礎から着実にスキルを磨きたいと考え志望いたしました。前職での反省も活かし、長く貢献できる歯科衛生士を目指します。」
次のような志望動機は、マイナスの印象につながりやすいため注意しましょう。
条件面が本音であっても、履歴書に書くのは「その医院で働きたい理由」です。
また、前職への不満は「環境を変えて〇〇に挑戦したい」というように、前向きな言葉に変換して伝えましょう。
歯科衛生士の履歴書では、丁寧に書かれているかどうかがまず見られています。そのうえで志望動機は、「応募先の特徴を調べる」「自分の経験と結びつける」「入職後のビジョンを伝える」の3ステップで組み立てれば、自分の言葉で書けるようになります。
書類選考を通過したら、次は面接です。よく聞かれる質問と答え方もあわせて準備しておきましょう。