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転職回数は、転職活動にどのような影響を与えるのでしょうか。歯科医院によって転職に対するスタンスやとらえ方には差があります。「何回以上の転職は不利になる」といった形で、具体的な数字をあげて一概に言い切れません。また、転職回数自体より転職の頻度が重視されることも少なくないので、その点にも注意が必要です。
たとえば「歯科衛生士歴10年で転職回数3回」というケースと「1年間で転職回数2回」というケースとを比較した場合、後者のほうが印象が悪くなりやすいです。たしかに、歯科医院の院長の立場になってみれば、せっかく採用するのだから「とりあえず3年間は勤務を続けてほしい」と考えるのは、ごく自然なことであるといえます。
求人に応募してきた歯科衛生士がこれまでに何回転職をしているか、ということについて、どの程度マイナス要素としてとらえるかは歯科医院によって異なります。ただ、転職回数が3回を超えていると「多い」という印象を与えてしまう可能性が高くなることを意識しておきましょう。「今回も長く続かないのではないか」といったような思いが、採用をためらう理由になってしまう恐れもあります。
できるだけ同じ歯科医院で長く働けるようにするためには、転職活動を上手に進めることが大切です。転職を成功させるためのコツをみていきましょう。
どのような歯科医院やクリニックで働きたいのか、まずはその希望条件について、自分の中で明確に整理しておくことが大切です。希望条件を曖昧なままにしておくと、応募する候補を適切に絞ることができなくなってしまいます。希望条件を洗い出し、それらに優先順位をつけておけば「譲れない条件」をふまえて自分に合う転職先を見つけやすくなるでしょう。
これまで転職を重ねてきた理由を、就職を希望する歯科医院に上手に伝えることも大切です。どういった理由で退職するに至ったか、ということが歯科医院にとっては気になるポイントのひとつだからです。人間関係や収入への不満があまりに多いと、どうしても印象は悪くなります。一方、持病の悪化や家族の介護など、健康・家族に関わることが理由である場合は、印象は悪くなりにくいです。
できるだけよい印象を与えるためには、前向きな理由を伝えるようにしましょう。たとえば「今回の求人をみて、どうしてもこの職場で役に立ちたいと思ったから」といったような、やる気をアピールできる伝え方をおすすめします。
就職した歯科医院やクリニックのスタイルに、まずは自分から合わせようとする姿勢が大切です。自分の中で思うところがあったとしても、異論ばかり唱えたり、もとの職場のスタイルをゴリ押ししたりすると、長く勤務を続けるのは難しくなってしまいます。